7日は二十四節気の白露。朝晩の気温が下がって草花の露が白く見え、秋が深まるころとされる。愛媛県伊予市中山町中山の山あいでは特産のクリの収穫が最盛期を迎えている。青空が広がった6日、近くの農業三ツ井守恵さん(65)の畑では、丸々とした実が詰まったいがが木から落ち、作業員が山肌に転がった秋を丁寧に拾い集めていた。
 270アールの畑で8品種を栽培し、急斜面での除草や枝切りは大変だが、「ずっしり美しい実を取る収穫が一番うれしい」(三ツ井さん)。今年は雨不足が心配されたが、日照時間が長く、甘みの強い仕上がりになった。お薦めはゆで栗で、丸一日天日干しするのがポイント。「ほこほこ甘い日本一の味を食べて」と呼び掛ける。作業は10月上旬まで続く。